第75番札所 五岳山 善通寺 誕生院

ごがくざん ぜんつうじ たんじょういん

JR善通寺駅から徒歩20分。 
御詠歌 我れ住まばよも消え果てじ善通寺深き誓いの法のともしび 
住所 香川県善通寺市善通寺町3丁目3-1  
TEL 0877-62-0111 
HP http://www.zentsuji.com/  
宗派 真言宗善通寺派総本山 
開基
弘法大師  
宿坊 あり(要予約) 
駐車場 境内に隣接 
善通寺市役所 電話0877-63-6315 
http://www.city.zentsuji.kagawa.jp/ 

 

八十八ヵ所の中で、知名度、由緒、風格、規模等、有数の寺の「善通寺」。
お遍路さんはもちろんだが、一般の観光客が多い。
弘法大師生誕の地で、真言宗善通寺派の総本山にして高野山、東寺と共に大師三大霊場の一つに数えられる。

 

大同元年(806)、唐から帰国した大師が先祖の菩提を弔うために建立した真言宗最初の根本道場。
唐の青龍寺の伽藍の雰囲気そのままに再現し、父・善通の名を寺号として善通寺と称し、山号は寺の背後に香色山、筆山、我拝師山、中山、火上山の五峰がそびえていることから「五岳山」と名付け、誕生の霊跡であるから誕生院とし、本尊の薬師如来を安置した。

 

寺は東院と西院に分かれ、併せて約45000㎡(約13600坪)ある。東院には、金堂と呼ばれる本堂、高さ45mの五重塔、釈迦堂、五社明神、常行堂、三帝御廟などがあり、東に赤門、西に中門、南に大門のそれぞれから入れるようになっている。
金堂の周囲には五百羅漢像を安置し、金堂の上層に掲げている「大宝楼閣陀羅尼」の額は流麗な筆跡が一見の価値有り。

 

西院は誕生院と呼ばれる大師個人にまつわる空間。東院から続く仁王門から入るが、大駐車場から済世橋を渡って正覚門からも入れるようになっていて、御影堂と呼ばれる大師堂、地蔵堂、本坊、宝物館などがあります。
御影堂は礼堂、中殿、供養殿、奥殿があり、大師は奥殿で誕生したと言われ、大師自筆の自画像「瞬目大師(めひきだいし)」も安置しているが秘仏中の秘仏とされています。

 

境内には、唐への留学前に水面に映る自分の顔を絵に描き、嘆き悲しむ母君・玉依御前に贈ったといわれる「御影の池」などがあります。
この池を覆っていた松はすでに枯れてしまったが、池の前に枯木として保存し、「御影の松」と呼ばれている。
寺宝も多く残されており、御影堂(大師堂)内の宝物館で閲覧できる。中でも大師が書を、母の玉依御前が仏像を描いたという「一字一仏法華経序品」や留学中に恵果和尚から真言宗第八祖の証として授けられた「三国伝来金銅錫杖」は、国宝に指定されています。

 

「悪行のある者は出られない」と言われている戒壇廻りは、御影堂(大師堂)の地下に89mの真っ暗な通路を「南無大師遍照金剛」を唱えながら一周します。
途中の広間では、弘法大師やご両親が祀られています。

 

弘法大師の生誕地、香川県の善通寺は和歌山県の高野山、中国の長安と緯度がほぼ同じ。

善通寺


善通寺 善通寺 本尊
薬師如来
真言
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
75善通寺の金銅錫杖頭
善通寺の金銅錫杖頭

 

弘法大師の父親は郡司の佐伯直田公(善通)氏、母親は伊豫親王の学士・阿刀大足の妹君で、玉依御前と呼ばれ, 大師はこの二人の三男として宝亀5年(774)6月15日に善通寺で誕生しました。
そして、幼名は真魚(まお)と命名されました。

「弘法大師」という呼称は、弘法大師が62歳で入定した後、86年後に醍醐天皇から賜った称号。

第74番札所 医王山 甲山寺 多宝院

76番金倉寺へ4キロ

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