第28番札所 法界山 大日寺 高照院
ほうかいざん だいにちじ こうしょういん
JR土佐山田駅からバス 野市行 約15分。大日寺前下車 徒歩3分。 | |
御詠歌 | 露霜と罪を照らせる大日寺などか歩みを運ばざらまし |
住所 | 高知県香南市野市町字母代寺476 |
TEL | 0887-56-0638 |
HP | |
宗派 | 真言宗智山派 |
開基 |
行基 |
宿坊 | なし |
駐車場 | 境内まで徒歩2分 |
香南市役所 電話0887-56-0511 | |
http://www.city.kochi-konan.lg.jp/ |
遍路道は海岸線から田園地帯へ、三宝山の麓にある「大日寺」。
日本三大鍾乳洞のひとつ龍河洞が近くにある。
天平年間(729~749)、聖武天皇の勅願により行基が本尊の大日如来を刻み創建した。
像は四尺八寸二分(約145cm)の座像で寄せ木造り。中四国では最大級といわれており、国の重要文化財にも指定されている。しかしながら、残念なことに非公開となっている。 脇仏は智証大師作の聖観音立像で、こちらも国の重要文化財。
その後間もなく荒廃したが、弘仁6年(815)には弘法大師が来錫して、本尊の縁日28日にちなみ第28番札所に 定めたといわれている。本堂脇の御堂に安置されている聖観音像は本尊とともに重要文化財に指定。
慶長年間(1596~1614)以降は、土佐藩の祈願寺として、寺運は大いに栄えが、そんな寺も明治4年には、廃仏毀釈のあおりを受けて、廃寺となった。その間も地元の人たちは本堂を大日堂として守り続け、明治27年には寺は再興し、旧来の大日寺に戻された。現在の堂宇は、明治17年以降に再建されたものだとか。
昔は七堂伽藍の大寺であったというが、今は小ぢんまりとした静かなたたずまいをみせせ、山門をくぐると石段が続き、数多くの石仏が並んでいる。
境内は早春にはサンシュウの花、3月にはしだれ桜、10月中旬以降には十月桜や万両が彩り、四季折々の風情を楽しむことができる。
本堂から少し離れた場所にある奥の院には、弘法大師が爪で彫ったとされる薬師如来・爪彫薬師の霊木がある。大師が彫った楠は明治時代に倒れてしまったため、その木を安置したもの。
これは目、耳、口、鼻など首から上の病気に霊験があるといわれております。 このご利益を受けて病気が平癒した人は、穴の開いた石を奉納するのが習わしだ。
寺では楠の霊木で印をつくり、納経印としている。
本尊 | ||
大日如来 | ||
真言 | ||
おん あびらうんけん ばざらだどばん | ||
28大日寺の大師堂 |
大師の加持水
奥の院脇の岩から流れ出る清水は、大師の加持水とされており、古くから枯れることがないといわれている。高知県の名水40選にも選ばれた名水は、疲れたお遍路さんの喉を潤している。
日本各地には弘法大師伝説の水(弘法水)という清水が多数存在しています。
弘法大師にまつわる伝説は全国に3,000以上あるといわれ、眼病、皮膚、胃腸病などが治る水を出したという「薬水伝説」が多数存在します。
これらの弘法水は各地で「弘法清水」「弘法水」「弘法井戸」「加持水」「杖突水」「金剛水」「閼伽水」「霊水」「臼池」「硯水」「塩井」などと呼ばれて、古来から神聖な水として大切に利用されてきました。
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