第61番札所栴檀山 香園寺 教王院

せんだんさん こうおんじ きょうおういん

JR伊予小松駅よりバス大師口下車 徒歩5分。 
御詠歌 後の世を思えば参れ香園寺止めてとまらぬ白滝の水 
住所 愛媛県西条市小松町南川甲19 
TEL 0898-72-3861 
HP http://www.koyasudaishi.or.jp/ 
宗派 真言宗御室派  
開基
聖徳太子  
宿坊 あり(要予約) 
駐車場 境内に隣接 
西条市商工観光課 電話0897-56-5151 
http://www.city.saijo.ehime.jp/kankou/meisyo2.htm 

 

横峰寺から順打ちした場合、ずっと下り坂の続く小松町のはずれに「香園寺」はある。
初めて参詣する人は「これが札所」と誰もが驚く、大きな近代的な鉄筋コンクリート「褐色の大聖堂」として知られ、本堂と大師堂を兼ねていて昭和51年(1976)に建立された。

その近代的な雰囲気に反して寺の歴史は古く、用明天皇(585~587)の病気平癒を祈願して聖徳太子が創建したと伝えられている。この時、金衣白髪の老翁が飛来、御本尊の大日如来を安置した。
天平年間(729~749)には行基が、大同年間(806~810)には弘法大師が来錫。
大師が寺の麓にさしかかった時、1人の女性が難産で苦しんでいた。大師が栴檀(せんだん)の香を焚いて祈祷したところ、玉のような男児が誕生したという。そこで、大師は安産、子育て、お身代わり、女人成仏の四請願と秘法を寺に伝えて霊場に定めた。
また唐から持ち帰った金像1寸8分(約5.5㎝)の大日如来を本尊の胎内に治め、唐木栴檀をもって本尊に薫じ護摩修法をした。栴檀山の山号は、この由来からつけられた。

 

大聖堂の2階には、黄金色に輝く巨大な大日如来が安置されています。また境内には子安観音堂の子安大師像が赤ん坊を抱いて立ち、多くの信仰が集めています。

 

別棟の子安会館・遍照会館は、いわゆる宿坊。冷暖房完備の建物は、ホテル並みの豪華さを誇っていて八十八ヵ所中、最大の広さを誇ります。

香園寺 香園寺 本尊
大日如来
真言
おん あびらうんけん ばざら だとばん
61香園寺の大日如来
香園寺の大日如来

 

曼荼羅も「法具」の一種ですが、その他代表的な「法具」に金剛杵があり、あらゆる煩悩を打ち破る堅固不壊の心を表示する ものです。元来は古代インドの武器だったものが「法具」に転じました。

 

独鈷は雷斧とも呼ばれる金剛杵のひとつで、柄の両方に剣身(鈷)がついており、これが一本ずつの金剛杵を独鈷杵、三日月形に三本ずつの物を三鈷杵、真ん中とその左右前後合わせて五本の物を五鈷杵という。
密教では、さまざまな儀式や修行に用いる武器や道具を、人間を法に導く器具すなわち「法具」と呼び、普段の生活で使用される「道具」とは厳密に区別されています。

第60番札所 石?山 福智院 横峰寺

62番宝寿寺へ2キロ

第62番札所 天養山 宝寿寺 観音院