第6番札所 温泉山 安楽寺 瑠璃光院

おんせんざん あんらくじ るりこういん

JR板野駅からバス 鍛冶屋原行 東原下車 徒歩7分。 
御詠歌 仮の世に知行争う無益なり安楽国の守護をのぞめよ 
住所 徳島県板野郡上板町引野寺野西北8  
TEL 088-694-2046 
HP  
宗派 高野山真言宗 
開基
弘法大師 
宿坊 あり(要予約) 
駐車場 境内まで徒歩2分 
板町役場 電話088-694-3111  
http://www.townkamiita.jp/hp/map/index.html 

平坦な道の、田園地帯の真ん中に建つ遍路道標の方向に歩けば左手に「安楽寺」が見えてくる。

 

温泉山という山号からも解るように、かつての境内はここから2kmほど離れた安楽寺谷という場所にあった。 当時この周辺には鉄サビ色の温泉が湧き万病に効くとされ、遠くから湯治に訪れる人も多かった。
四国行脚中に、この地を訪れた弘法大師がこの温泉が病気平癒に縁があるものとして、薬師如来を刻み本尊として八十八ヵ所第六番霊場と定めた。これが寺の発祥となっている。

 

寺はその後、温泉のある寺として親しまれていたが、天正年間(1573~1592)に長宗我部軍の兵火にかかって焼かれ、 万治年間(1658~1661)に現在の地に移された。
現在の境内の堂宇はどれも比較的新しく、中でも山門とトイレは平成10年に完成した。
本尊を祀った本堂は昭和38年に再建された鉄筋コンクリート建て。 八十八ヵ所霊場の中で薬師如来を本尊とする寺は23ヵ所、一番札所から順に巡ってくると一番最初に出会うのがこの寺だ。本尊はとても大きいが、実は弘法大師作のものではない。不治の病(脊髄カリエス)として医者にも見放されていた愛知県に住む、水谷しずさんという婦人が、夫の繁治さんとともに藁にもすがる思いで、病気平癒の願いを込めて霊場巡りに出掛けた。その旅の途中に夫人の病気はみるみる快癒していく、といった霊験を得て感激し、奉納した仏像だという。元来の本尊は体内仏として納められている。

 

本堂と大師堂の間にある「願い棒修行」は、京都の東寺(大師のお寺と言われている)でも行われているもの。願い方は、大師像前にある願い棒を年齢分手に握り(65歳だと6本+5本の11本)、願い事、年齢、氏名を言い、般若心経を唱えながら、右回りに修行大師の周りを回る。その後正面にくると願い棒1本を宝前に置いて残りは戻し、南無大師遍照金剛を7回唱えると願いごとが叶えられるとされている。

 

境内の大師手植えの逆さ松の由来は、祈願中の大師に何者かが背後から弓をひき、その矢は松にささり枝が折れました。大師は、折れた松を逆さに植え、「もし、この松が栄えるなら後の者はこの地を踏むことによって災厄を逃れるだろう」と伝えられています。

 

安楽寺 安楽寺 本尊
薬師如来
真言
おん ころころ せんだり
06安楽寺の不空成就如来
安楽寺の不空成就如来

重要文化財について
重要文化財は、日本に所在する建造物、美術工芸品等の有形文化財のうち、文化史的・学術的に特に重要なものとして文化財保護法に基づき国(文部科学大臣)が文化財保護法第27条の規定に基づき、指定した文化財を指す。
また、地方公共団体(都道府県、市町村)がそれぞれの文化財保護条例に基いて指定する有形文化財についても「県指定重要文化財」「市指定重要文化財」等と呼称される場合がある。

第5番札所 無尽山 地蔵寺 荘巌院

7番十楽寺へ1.2キロ

第7番札所 光明山 十楽寺 蓮華院