第78番札所 仏光山 郷照寺 広徳院

ぶっこうざん ごうしょうじ こうとくいん

JR宇多津駅から徒歩20分。 
御詠歌 踊りはね念仏となう道場寺拍子をそろえ鉦を打つなり 
住所 香川県綾歌郡宇多津町1435 
TEL 0877-49-0710 
HP  
宗派 時宗  
開基
行基  
宿坊 なし  
駐車場 境内に隣接 
宇多津町役場 電話0877-49-0511 
http://town.utazu.kagawa.jp/ 

 

瀬戸大橋のある宇多津町を背に、狭い路地を抜けた所の高台にあるのが「郷照寺」。

 

神亀2年(725)行基が本尊の阿弥陀如来を安置して開基されました。
弘仁6年(815)弘法大師42歳の時、自作の尊像を刻み厄除けの誓願をなされた。当時は真言宗で「道場寺」と称していたので、御詠歌には「道場寺」の名が残っている。

 

その後、時宗の開祖一遍上人により中興され、室町時代には守護大名の庇護も得て栄えたが、長宗我部軍の兵火により伽藍を焼失。
寛文4年(1664)、高松藩主・松平頼重により再興された。その際、宗派を一遍上人をしのんで四国霊場唯一の時宗に改め、寺名も七十七番道隆寺とまぎらわしいということから「郷照寺」と改められた。
以後「踊り念仏」の道場として栄えた。

 

石段を登ると左手に納経所、正面の二層の屋根の本堂は、約400年前、江戸初期に再興され、屋根の形は、東大寺など奈良の寺院によく見られる奈良様式の造り。本尊の阿弥陀如来は鎌倉時代の作で、県指定有形文化財。99年10月には「平成の大修理」が終わり、新しく生まれ変わった。
その奥の大師堂は「厄除けうたづ大師」の別名を持ち、一円玉を石段に置いて厄払いをする。
その横には信者が寄進した観音像を納めた万躰観音の洞窟があり、本堂の前には六本の手をもつ青面金剛と、三猿の猿が座する県内では珍しい庚申堂や女性の為の粟島大明神のお堂があり、諸病平癒に霊験があるといわれています。
また、前庭からは瀬戸内海が眺められ、瀬戸大橋の雄大な姿も一望できます。

 

現在は厄除けの寺として知られ、また「讃岐の三大ぽっくりさま」で知られ、「ぼけ封じ」の無病念珠でお年寄りに人気があります。

郷照寺 郷照寺 本尊
阿弥陀如来
真言
おん あみりた ていせい からうん
78郷照寺の雲上二十五菩薩来迎仏
郷照寺の雲上二十五菩薩来迎仏

 

庚申堂
民間信仰の「庚申信仰」を伝えるお堂。庚申信仰は、人間の体の中にいる「三尸(さんし)」という霊物が庚申の夜、眠っている間に体から抜け出て、天に昇って天帝にその人の罪状を告げるという。そのため庚申の夜は人々が庚申堂に集まり、眠らずに語り明かすという風習があった。

第77番札所 桑多山 道隆寺 明王院

79番天皇寺へ6.5キロ

第79番札所 金華山 天皇寺 高照院