第76番札所 鶏足山 金倉寺 宝憧院

けいそくざん こんぞうじ ほうどういん

JR金蔵寺駅から徒歩10分。 
御詠歌 まことにも神仏僧をひらくれば真言加持の不思議なりけり 
住所 香川県善通寺市金蔵寺町1160 
TEL 0877-62-0845 
HP  
宗派 天台寺門宗  
開基
和気道善  
宿坊 なし 
駐車場 境内に隣接 
善通寺市役所 電話0877-63-6315 
http://www.city.zentsuji.kagawa.jp/ 

 

善通寺市街地を抜けて、少林寺拳法で有名な多度津方面に行くと、金蔵寺町の中心に見えてくるのが「金倉寺」。

 

宝亀5年(774)、この地の豪族・和気道善が建てたもので、当時は道善寺と称していた。
道善の息子が讃岐の五大師にも名を連ねた智証大師円珍で、大師の甥(姪の子という説もある)にあたり、のちに延暦寺第五代座主にもなった。
智証大師円珍は、天台宗寺門派の開祖であり、仁寿3年(853)には唐へ留学し、天安2年(858)には天台密教を学んで帰国、大師と同様に唐の青龍寺を参考に伽藍を造営し、自刻の薬師如来を本尊としました。
その後、延長6年(928)、醍醐天皇の勅命により地名をとって金倉寺と改名した。

 

明治31年(1898)から約3年間、乃木希典将軍が善通寺第十一師団長を努めた頃、金倉寺の客殿を仮住居にしたことから、今でも客殿には、乃木将軍愛用の品々が展示されている。
また境内には、妻の静子夫人が将軍に会えない為にたたずんだ「乃木将軍妻返し松」があります。

 

大師堂には、弘法大師とともに智証大師の像が安置されていて、本堂脇には5歳の頃、円珍の前に天女姿の訶梨帝母尊(かりていぼそん)が現れた伝説にちなむ訶梨帝堂があります。
訶梨帝母尊は子育てと安産が功徳のインドの仏様で、日本では鬼子母神で親しまれています。

金倉寺 金倉寺 本尊
薬師如来
真言
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
76金倉寺の本堂
金倉寺の本堂

 

讃岐の五大師
僧にとって名誉な「大師」の号は、天台宗の「最澄」が伝教大師という大師号を貞観8年(866)に送られたのが最初。
その後、明治までに「大師」の号を送られたのは17名のみ。
讃岐では「讃岐の五大師」といわれる弘法大師・大師の甥の智証大師・弘法大師と同じ佐伯氏出身の道興・弘法大師の弟子だった法光・修験道の理源の五名。

第75番札所 五岳山 善通寺 誕生院

77番道隆寺へ4キロ

第77番札所 桑多山 道隆寺 明王院