第39番札所 赤亀山 延光寺 寺山院

しゃっきざん えんこうじ じさんいん

土佐くろしお鉄道中村駅からバス 片島行 約30分。寺山口下車 徒歩10分。 
御詠歌 南無薬師諸病悉除の願こめて詣る我が身を助けましませ 
住所 高知県宿毛市平田町中山390  
TEL 0880-66-0225 
HP  
宗派 真言宗智山派  
開基
行基  
宿坊 あり(要予約)15名以上の団体のみ  
駐車場 境内まで徒歩2分 
宿毛市役所 電話0880-63-1111 
http://www.city.sukumo.kochi.jp/ 

 

きびしい土佐路「修行の道場」の打ち終えは、亀がシンボルの「延光寺」。

 

神亀元年(724)、聖武天皇の勅願を受けて行基が開基、当時は亀鶴山施薬院宝光寺と称していて、御本尊の薬師如来は、行基が自らが彫り上げたもの。
延暦14年(795)には桓武天皇の勅願所となり、弘法大師が巡錫し、日光・月光両菩薩を刻んで脇仏として安置し、諸堂を整えて札所に定めて寺を再興した。

 

中世に入って寺は大いに栄えたものの、近世には寺運は衰退。さらに明治の廃仏毀釈で一時は廃寺となるが、間もなく再興された。

広い境内の池のほとりには、梵鐘を背負った赤亀の石像がユーモラスな姿で安置されている。

 

延喜11年(911)の銘が入った梵鐘は、赤亀が竜宮城から背負って現れたという伝説があり、この鐘は国の重要文化財に指定されていて、この時より寺の山号はこの伝説にちなんで、赤亀山延光寺と改められたという。
高知県内では最古の鐘で、明治時代に県議会の合図に使用するため、高知県庁に貸し出されたこともある。

 

延光寺の朱印はこの赤亀を押印したものです。20番鶴林寺の鶴の押印と鶴亀一対で長寿の代表とされ、縁起が良く、白衣に押印してもらう方が多い。

 

境内の片隅にある「眼洗いの井戸」。これは水不足に困っていた住人のために、弘法大師が錫杖で地面を突いて湧き出させたという「宝医水」とも言われ、眼病にご利益があると伝えられたため、信者は井戸水で目を洗って眼病治癒を祈願している。

延光寺 延光寺 本尊
薬師如来
真言
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
39延光寺の本堂
延光寺の本堂

 

薬師如来と日光・月光両菩薩
薬師如来は、病気を治し安楽を得させる仏である。左手に薬壷を持ち、右手は絶無畏印か与願印の手をしている像が多い。
日光菩薩は太陽のように衆生に光明を与え、月光菩薩は月のように煩悩の炎を滅した清浄の境地を表す。
常に薬師如来の左右(左に日光菩薩、右に月光菩薩)に配置され薬師三尊を構成する。

四国霊場では1番多い本尊である 。

第38番札所 蹉蛇山 金剛福寺 補陀洛院

40番観自在寺へ30キロ

第40番札所 平城山 観自在寺 薬師院