第42番札所 一カ山 毘盧舎那院 仏木寺

いっかざん ぶつもくじ びるしゃないん

JR伊予宮野下駅からバス 成妙行 仏木寺前下車。 
御詠歌 草も木も仏になれる仏木寺なほ頼もしき鬼畜人天 
住所 愛媛県宇和島市三間町則1683 
TEL 0895-58-2216  
HP  
宗派 真言宗御室派 
開基
弘法大師  
宿坊 なし  
駐車場 山門前に隣接 
宇和島市観光協会 電話0895-22-3934  
http://www.uwajima.org/course/mima.html 

 

田園地帯の平坦な道を一時間も歩けば「佛木寺」。

大同2年(807)、この地を巡錫していた弘法大師は、牛を引いて歩く一人の老人に出会った。 その老人に勧められるままに、牛の背中に乗って行くと大師が唐にいる時、有緑の地にとどまるよう願いを込めて投げた宝珠が楠の大木にかかっており、この地こそ伝法の霊地と感じ、その楠で大日如来を刻み、宝珠をその眉間に納め、草字心経と華厳経を写経し、寺を建立した。
地元の人からは、本尊が大日如来であることから「お大日さん」と呼ばれ親しまれています。

 

境内に入り、まず目に入るのは風情のある、霊場の中でも珍しい茅葺き屋根の鐘楼堂。これは、元禄年間(1688~1704)に再建されたといわれており、実に300年以上もの歴史を誇っている。
本堂は、享保13年(1728)に吉田藩主・伊達若狭守によって建立されたものといわれ、大師堂に安置されている弘法大師像は、檜の寄木造りの見事なもので、「奉造営弘法大師御影蔵正和四年(一三一五)十月五日御開帳」と墨書きされていて、鎌倉末期の胎内銘入りの大師像としては、日本最古ではといわれている。

牛馬安全、疱瘡除けなどにご利益がある本尊にあやかろうと境内には、家畜堂や牛馬像がある。


牛馬の守護神として信仰を集めてきた寺で、現在も旧暦6月の丑の日には、人間や牛馬を身代わりの瓜に封じ込め、川へ流す「瓜封じ」の供養が行われています。
近年は牛馬家畜の守り神から転じて、ペットの霊の供養に訪れる人も多くなった。

仏木寺 仏木寺 本尊
大日如来
真言
おん あびらうんけん ばざら だとばん
42仏木寺の茅葺の鐘楼
仏木寺の茅葺の鐘楼

 

大日如来

真言宗の本尊。すべての仏の中心仏となっている。大日如来は、遍照如来ともいい、宇宙と一体と考えられる汎神論的な真言宗などの密教の仏陀(法身仏)であり、大毘盧遮那成仏神変加持経(大日経)の教主毘盧遮那如来である。

その光明が遍く照らすところから遍照、または大日という。大日経の説く胎藏曼荼羅中台八葉院九尊の主であり、金剛頂経の説く金剛界曼荼羅五智如来の中心で、どちらも「光明があまねく照らす仏」という意味を持ち、差別なくあらゆる人々に救いの光を与える。

 

空海の開いた真言宗において、究極的には修行者自身と一体化すべきものとして最も重要な仏陀である。

 

不動明王は、密教の根本尊である大日如来の化身、或いはその内証(内心の決意)を表現したものであると見なされている。

第41番札所 稲荷山 龍光寺 護国院

43番明石寺へ15キロ

第43番札所 源光山 明石寺 円手院