第60番札所 石?山 福智院 横峰寺

いしづちさん よこみねじ ふくちいん

JR伊予西条駅からバス40分。石鎚行里瀬下車。横峰寺行 バス20分。下車後 徒歩30分。 
御詠歌 たて横に峰や山辺に寺たててあまねく人を救ふものかな 
住所 愛媛県西条市小松町石鎚2253 
TEL 0897-59-0142 
HP  
宗派 真言宗御室派  
開基
役行者小角  
宿坊 なし  
駐車場 境内まで徒歩8分 
西条市商工観光課 電話0897-56-5151 
http://www.city.saijo.ehime.jp/kankou/meisyo2.htm 

 

あまりにも過酷で、昔は巡礼の旅を断念するお遍路さんも多かったといわれる「横峰寺」。
昭和59年(1984)に林道が出来てから、かなり楽になったが、冬場は(1月・2月)積雪・凍結のため参拝が不能となります。
通常、第61番香園寺、第62番宝寿寺を巡拝してから、西日本最高峰で霊峰といわれる石鎚山(1982m)の中腹に位置する横峰寺へ参拝というルートを行く人も多い。

 

白雉2年(651)、修験僧の開祖・役行者小角が星ガ森(石鎚山遥拝所)で修行中、石鎚山頂で蔵王権現のお姿を見て、そのままの姿を石楠花(しゃくなげ)の木に彫り、寺を開いた。
天平年間(729~749)には行基が入山し、大同年間(806~810)には、弘法大師も来錫。42歳の厄除け開運祈願のために石鎚山へ登った。星ヶ森で厄除けのため星祭りの修行をした後、石鎚山の山頂で二十一日間修行を行いました。
結願の日に役行者と同じく蔵王権現のお姿を見られた。そこで、大師はこの山を霊山と定められ、伽藍を建立し、本尊として大日如来を刻んで安置。

 

寺は石鎚神社の別当寺とされたが、明治初年の神仏分離令で、石鎚山の西遥拝所、横峰社となり、さらに明治42年(1909)に信者の尽力により横峰寺に戻った。

 

仁王門を入ると、境内は、権現造りの本堂、方形造りの大師堂が望めます。また、寺宝の金銅蔵王権現御正体は大日如来像とともに県指定の文化財です。また、石楠花の名所としても名高い。

 

弘法大師が桓武天皇も脳の病気を加持祈祷して治癒させたいわれから、脳病にご利益がある石仙菩薩にお参りする人も多い。

横峰寺 横峰寺 本尊
大日如来
真言
おん あびらうんけん ばざら だとばん
60横峰寺の山門
横峰寺の山門

 

蔵王権現
役行者小角が初めて祀った山岳信仰の神で、釈迦かまたは弥勒の化身といわれているが、伝承では役行者が吉野山に、こもった時に現れたとされるが、山岳信仰の中に於いて自然発生的な権現で垂迹尊の代表的な存在を示し、修験道に於ける象徴的存在で弥勒菩薩の化身ともされているが、金峯山寺・三尊の本地佛は釈迦如来・千手観音・弥勒菩薩とされご利益としては願事成就・怨敵排除などとされる。

 

修験道の人々に厚く信奉され、日本各地の霊山に蔵王権現が祀られています。スキー場やお釜で有名な山形宮城県境の蔵王連峰もそのひとつで、主峰熊野岳の頂上に蔵王権現を祀り、地蔵山・三宝荒神山には、各々の名の通りの仏も祀られています。

 

日本独自の神である蔵王権現像の形は岩上(金峯山山頂の涌出岩)に三鈷杵を持った右手を振り上げ、剣印という印を結んだ左手を腰に据え、右足を高く踏み上げています。

第59番札所 金光山 國分寺 最勝院

61番香園寺へ10キロ

第61番札所栴檀山 香園寺 教王院