第81番札所 綾松山 白峯寺 洞林院

りょうしょうざん しろみねじ どうりんいん

JR坂出駅からバス 大屋富、王越行 高屋下車 徒歩40分。 
御詠歌 霜寒く露白妙の寺のうち御名を称うる法の声々 
住所 香川県坂出市青梅町2635 
TEL 0877-47-0305 
HP  
宗派 真言宗御室派  
開基
弘法大師・智証大師  
宿坊 あり(要予約)団体のみ  
駐車場 山門前に隣接 
坂出市商工観光係 電話0877-44-5015  
http://www.city.sakaide.kagawa.jp/ 

 

標高400m~500mの台地の、そこで採れる土の色や風物から紅・黄・黒・青・白の五峰が連なる五色台。
そのひとつで、西部にある白峰山の山頂近くにあるのが「白峯寺」。

 

弘仁6年(815)、弘法大師が白峯山中に如意宝珠を埋めて、井戸を掘り建立。
貞観2年(860)、智証大師が白峯大権現の神託を受け、瀬戸内海の流木で千手観世音像を刻んで本尊とし、人々を種々の災難から救う「身代わり観音様」として信仰されています。

 

保元の乱に破れ、讃岐に流された崇徳上皇は、長寛2年(1164)に悲しみのうちに崩御した。
崇徳上皇の霊を慰めるために建立された頼証寺殿や陵墓等、数々の旧跡があり、崇徳上皇が都を想って
「鳴けば聞く聞けば都の恋しさにこの里過ぎよ山ほととぎす」と詠んだといわれています。
頼証寺殿の右前方には玉章木(たますきのき)と呼ばれる樫の大木があり、その落ち葉は「ほととぎすの落とし文」といわれています。
崇徳上皇崩御の3年後、西行法師が御廟前に詣で、上皇の御霊と歌を詠み交わしたという伝説があり、上田秋成「雨月物語」にも語られている。

 

高麗門形式の七つの棟をもつ塀重門(七棟門)が有名で、山門をくぐると御成門と勅使門を抜けると客殿、護摩堂、納経所があり勅額門の手前の石段を登った所に本堂があります。
現在の本堂は慶長4年(1599)、高松藩主の生駒一正の再建によるものです。

 

また、七棟門の手前にある苔むした二基の十三重塔は源頼朝が、天皇の菩提を弔うために寄進したものであり国の重要文化財に指定されています。

あまり高くはない山だけど、讃岐平野の真ん中にあるため、瀬戸大橋を含め周辺の眺望は見応え充分。

白峯寺 白峯寺 本尊
千手観世音菩薩
真言
おん ばざら たらまきりく
81白峯寺の山門
白峯寺の山門

 

帰国後、1年あまりは、九州にとどまり、唐で学んだ教えを広め、翌年上京し、真言宗開創の勅許を得る。
大師の教えは、現世に理想の社会を築き、人すべてがそのまま仏となって幸せが得られるというきわめて現実的なもので、弘仁7年〈816)には高野山に修行の場を移し堂宇を建立した。
弘仁14年(823)には東寺を賜わり密教の専門道場とし、その後も教育の普及にも力をそそぎ、綜芸種智院を立てて民衆の教育に当り、さらに満濃池の築造など社会事業でも活躍し、その他あらゆる分野のわたって豊富な知識と技術を生かして、日本文化の発展に貢献した。
承和2年(835)3月21日大師は高野山の金剛峯寺において62歳で入定した。

第80番札所 白牛山 國分寺 千手院

82番根香寺へ8キロ

第82番札所 青峰山 根香寺 千手院