第48番札所 清滝山 西林寺 安養院

せいりゅうざん さいりんじ あんよういん

伊予鉄道久米駅下車森松行バス 西林寺前下車 徒歩2分。 
御詠歌 弥陀仏の世界をたづね行きたくば西の林の寺にまゐれよ 
住所 愛媛県松山市高井町1007 
TEL 089-975-0319 
HP  
宗派 真言宗豊山派  
開基
行基 
宿坊 なし 
駐車場 境内に隣接 
松山市役所 電話089-948-6887  
http://www.info-matsuyama.lg.jp/ 

 

田園風景のなかを北へ向かい久谷大橋を渡って歩くと「西林寺」。
伊予の関所寺といわれ、境内の土地が低く、八十八ヵ所の中で唯一石段を降りた所に仁王門がある為、罪深い人が境内に入ると無間地獄に落ちるといわれています。

 

天平13年(741)聖武天皇の勅願により、行基が本尊の十一面観世音菩薩を刻んで開基した。
伊予の国司・越智玉純とともに当時は一宮別当寺として、徳威(とくい)の里(現在の松山市小野播磨塚あたり)に一寺を建立した。

 

大同2年(807)、四国巡錫中の弘法大師はこの寺に逗留。当時の国司・越智実勝とともに寺を現在地に移し、伽藍を再興し、国家安泰を祈願する道場にしたといわれている。

 

弘法大師が訪れた時、この地はひどい早魃に見舞われていた。そこで彼らを救おうと、大師は魃杖で水脈を探り当て、その時に大師が見つけた水脈の一つが、寺の西南の「杖の淵」と呼ばれ、奥の院となった。
周辺は「杖の淵公園」として整備され、今なお美しい水が湧き出していて、市民の憩いの場として親しまれ、「日本名水百選」にも選ばれています。
名水が流れる小川には刺身のツマに使われる「ていれぎ」学名「オオバタネツケバナ」が自生している。

 

現在の本堂は、元禄14年(1701)に松山藩によって再建されたもので、本堂に蔵される本尊は秘仏であり、御開帳は50年に一度となっていて、後ろ向きに置かれていることから、本堂の裏側に回ってお参りする参詣者も多いそうです。

 

様々な御利益が得られると信仰を集めるこの寺。大師堂右奥の閻魔堂の前に親竹と子竹が、仲良く並んで生えていて「親子竹」や「孝行竹」といわれ、家庭円満を祈る人も多い。

西林寺 西林寺 本尊
十一面観世音菩薩
真言
おん まか きゃろにきゃ そわか
48西林寺の仁王門
西林寺の仁王門

 

密教の根本教典が有名なのは「大日経」(正式名称を「大毘廬遮那成仏神変加持経」)「金剛頂経」(正式名称「金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経」)の2つで、通常仏教の教典は仏陀である「釈迦」が説法したものをまとめたものですが、密教教典の大きな徴は教典の説き手が「大日如来」であること。

 

そして「大日如来」の本質と活動を示しているのが、金剛界、胎蔵界、二つの曼荼羅です。

 

「大日経」が世界に生きる者は「大日如来の理性」において、平等である世界-胎蔵界を明らかにしているのに対し、「金剛頂経」では大日如来の知恵の世界-金剛界を明らかにしています。 その悟りの内容を具体的に示しのが曼荼羅です。また、曼荼羅は諸尊を種子(梵字)一字で表したものもあり、そういう意味では教典も曼荼の一種とみなされます。

第47番札所 熊野山 八坂寺 妙見院

49番浄土寺へ3.5キロ

第49番札所 西林山 浄土寺 三蔵院