第11番札所 金剛山 藤井寺 一乗院

こんごうざん ふじいでら いちじょういん

JR鴨島駅から徒歩40分。 
御詠歌 色も香無比中道の藤井寺真如の波のたたぬ日もなし 
住所 徳島県吉野川市鴨島町飯尾1525 
TEL 0883-24-2384 
HP  
宗派 臨済宗妙心寺派 
開基
弘法大師 
宿坊 なし 
駐車場 内まで徒歩1分 
鴨島町 電話0883-22-2222 
http://www.city.yoshinogawa.lg.jp/ 

四国随一の大河吉野川を渡れば「お薬師さん」の名で知られている「藤井寺」。
弘仁年間、この地に立ち寄られた弘法大師が、村人達が疾病で苦しむのを哀れみ、薬師如来を刻み祈願した。

 

本堂の横から山中を散策するように設置されているミニ四国八十八カ所。 その途中に弘法大師が護摩をたかれた八畳岩の上に護摩壇を築き、 金剛不壊の道場として17日間もの間、修行をしたといわれている。この岩の上に立って願いごとをすれば、病気で苦しんでいる人も、その病が治るといわれている。
境内には、ひときわ目立つ弘法大師のお手植えという白や紫など5色に咲く藤があり、寺名もこれによって金剛山藤井寺となったのだという。五月上旬にはみごとな花房をつけます。

 

その後、真言密教の道場として栄えて、山全体に七堂伽藍が建ち並んで荘厳な美を極める大寺院となったが戦国時代に兵火に焼かれ、また天保3年(1832)にも火災に。
寺の本尊の薬師如来は 不思議にも二度の火災の難を免れたことから、厄除け薬師として信仰が篤い。
この本尊は実際は平安時代の年号が記されており、 900年以上前のものとされる。はっきりと作られた年号が分かっているものとしては、 四国霊場最古の仏像といわれ、国宝にも指定されており、現在は奥の院に安置されている。

 

本堂の天井に描かれている大迫力の雲龍は必見。本堂を全面改修した昭和52年に描かれたもので、地元鴨島町出身の林雲渓の作。 30畳ほどの大きさがあり、睨みをきかせた迫力のある顔が、薬師如来を守っているかのように見える。

 

境内には8本の手を持つ白龍弁財天(はくりゅうべんざいてん)をまつったお堂がある。 8本の手には蔵の鍵や弓、矢など様々な物をもっていて、金運や武術の上達、 芸事の上達などの願いごとを叶えてくれるという。

藤井寺 藤井寺 本尊
薬師如来
真言
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
11藤井寺の堂塔前の藤
藤井寺の堂塔前の藤

 

十善戒

十善戒は、身(からだ)と口と意(こころ)のはたらきを正しくして生きていくことを心に誓い、実践していくこと。弘法大師は「諸戒は十善を本にする」と説かれているのです。巡拝の心得としての弘法大師のお言葉の十善戒。

 

不殺生(ふせっしょう) もろもろの生物を殺さない
不偸盗(ふちゅうとう) 盗みをしない
不邪淫(ふじゃいん)  異性にたわむれの言葉などをかけない
不妄語(ふもうご)   嘘や偽りをいわない
不綺語(ふきご)    虚飾の言葉をいわない
不悪口(ふあくく)   悪口をいわない
不両舌(ふりょうぜつ) 二枚舌を使わない
不慳貪(ふけんどん)  よくばらない
不瞋恚(ふしんに)   怒らない
不邪見(ふじゃけん)  誤った考えをもたない


以上の十戒は大日如来の妙戒である。

第10番札所 得度山 切幡寺 灌頂院

12番焼山寺へ41キロ

第12番札所 摩廬山 焼山寺 正寿院