第25番札所 宝珠山 津照寺 真言院
ほうしゅざん しんしょうじ しんごんいん
JR高知駅からバス 室戸下車 徒歩7分。 | |
御詠歌 | 法の舟入るか出づるかこの津寺迷うわが身を乗せて給えや |
住所 | 高知県室戸市室津2644 |
TEL | 0887-23-0025 |
HP | |
宗派 | 真言宗豊山派 |
開基 |
弘法大師 |
宿坊 | なし |
駐車場 | 境内まで徒歩3分 |
室戸市役所 電話0887-22-1111 | |
http://www.city.muroto.kochi.jp/ |
「津照寺」は、漁業の町として栄える室津の商店街の中にあり、地元では津寺(つでら)と呼ばれている。
大同2年(807)に弘法大師が開いた、室津港を見下ろす小高い丘の上にたたずむ寺で、本尊は延命地蔵菩薩で、別名、楫取地蔵菩薩(かじとりじぞうぼさつ)で、大師が海上安全や豊漁にご利益があるようにと自ら刻んだものといわれている。地元の漁師たちの信仰は厚く、親しまれていが秘仏であるため見られない。
以来、老若男女から信仰をあつめ、戦国時代には土佐国を支配した長宗我部氏が、江戸時代には藩主・山内氏が深く帰依していた。 明治になって神仏分離令により一時的に廃寺となるが、明治16年には再興された。
仁王門をくぐると、正面には長い石段が鐘突き堂を貫いて続き、本堂はその奥のさらに石段を上がりきった所にあります。、霊験譚が伝えられています。藩主山内一豊が室津沖で嵐にあって遭難しかかった時、一人の僧があらわれて船を操り無事に帰還できました。翌日、津照寺を訪れてみると、地蔵菩薩はびしょ濡れであったと伝えられています。
厄除けの石段を山門目指してゆっくりと上がる。石段の途中から振り返り見る室戸岬の風景はまた格別。弘法大師が開いた最初の寺とも伝えられており、平安時代には現在の室戸市の大部分を寺領とする大きな寺であったという記録も残っている。
山門をくぐると右手に大師堂と方丈がある。 本堂は正面の124段の急な勾配な石段を登りきった所で、町を見下ろすように立つ。この石段の途中にある朱塗りの鐘楼門は、まるで竜宮城のようなカラフルな造り。 別名、「仏の灯台」と呼ばれるこの寺のシンボルだ。
本尊 | ||
楫取地蔵菩薩 | ||
真言 | ||
おん かかかび さんまえい そわか | ||
25津照寺の山門と鐘楼門 |
土木家・一木権兵衛
境内から見下ろす室津漁港は江戸時代に建築されたもの。 だが、その工事は困難を極めたため、一木権兵衛という土木家が自らの命をかけて巨岩(お釜岩)を粉砕した。
神社の境内には岩の一部が置かれており、 山麓の石段そばには権兵衛をまつる一木神社が建立されている。
室戸岬灯台
台風銀座といわれる室戸沖の航海を守り続けている灯台。日本一の大きさを誇る直径2m60cmのレンズは、海の日と灯台祭りの日の年に2回は一般に公開されている。普段の日は中に入ることはできないが、雄大な太平洋を眺められる絶好のビューポイントだ。
延命地蔵菩薩
地蔵菩薩は釈迦亡き後、弥勒菩薩が登場するまでの救世主といわれ、無限に大地全ての命が続くように手をさしのべる。
中でも、延命地蔵菩薩は新しく生まれた子供を守り、夭折や短命の難から守るといわれてる。
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